专利摘要:
本発明は、工程(a)〜(e)を含む1,2,4−トリアゾール誘導体の製造方法を開示する。本発明は、新規の1,2,4−トリアゾール誘導体および医薬品としてのそれらの使用をさらに開示する。
公开号:JP2011514376A
申请号:JP2011500185
申请日:2009-03-17
公开日:2011-05-06
发明作者:ムーラン アラン;マルチネス ジャン;フェーレンツ ジャン−アラン;ビビアン マチュー
申请人:エテルナ ツェンタリス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングAEterna Zentaris GmbH;サントル ナショナル ドゥ ラ ルシャルシュ シアンティフィクCentre National de la Recherche Scientifique;ユニヴァーシティ オブ モンペリエ セカンドUniversity of Montpellier II;ユニヴァーシティ オブ モンペリエ ファーストUniversity of Montpellier I;
IPC主号:C07D249-08
专利说明:

[0001] 本発明は、工程(a)〜(e)を含む1,2,4−トリアゾール誘導体の製造方法に関する。本発明は、さらに、新規の1,2,4−トリアゾール誘導体および医薬品としてのそれらの使用に関する。]
[0002] 1997年に、Avalosおよび共同研究者は、金属のチオフィル特性を調べた(Avalos M et al.,Tetrahedon 1997,53(42):14463−14480)。ニトリル、イミドまたはアミドの選択的製造が記載されており、主要反応中間体としてのビス(チオアセトアニリド)水銀(II)について記載されている。]
[0003] Hitotsuyanagiおよび共同研究者は、チオノトリペプチドとギ酸ヒドラジドと酢酸水銀(II)との反応によって合成された1,2,4−トリアゾールを含むシスアミド結合代用物を記載している(Hitotsuyanagi Y et al.,J.Org.Chem.2002,67:3266−3271)。]
[0004] Boeglinおよび共同研究者は、酢酸水銀(II)を使用する1,2,4−トリアゾール系ペプチド模倣物の溶液および固体支持合成を記載している(Boeglin D et al.,Org.Lett.2003,5(23):4465−4468)。]
[0005] WO00/54729には、GH(成長ホルモン)の内因的生成および/または放出を刺激すると言われ、トリアゾール部分を含むこともできるGH分泌促進物質(GHS)としての複素環式芳香族化合物が開示されている。加えて、当該GHSを投与する、内因的GHのレベルの増大またはGHの内因的生成または放出の増大のための方法が記載されている。また、当該GHSを投与する、骨粗鬆症の予防または治療(骨密度および/または骨強度の向上)、または肥満の治療、または高齢者における筋肉量および/または筋肉強度および機能の増強、あるいは高齢者における脆弱化の逆転または予防のための方法が提供される。]
[0006] WO01/36395には、腫瘍細胞増殖の治療のためのトリアゾール化合物が開示されている。]
[0007] WO2007/020013は、GHS受容体によって媒介される哺乳動物の生理的および/または病態生理的状態の治療または予防に有用な成長ホルモン分泌促進物質受容体のグレリン類似体リガンドとしてのチアゾール誘導体に関する。その出願には、これらの受容体の調節に使用することができ、上記状態、特に、成長遅延、悪液質、エネルギーバランスの短期、中期および/または長期調節;食物摂取の短期、中期および/または長期調節(刺激および/または阻害);脂質生成、脂肪症および/または肥満;体重増加および/または減少;糖尿病、I型糖尿病、II型糖尿病、腫瘍細胞増殖;炎症、炎症効果、胃手術後イレウス、手術後イレウスおよび/または胃切除(グレリン補充療法)の治療に有用なGHS受容体拮抗薬および作動薬がさらに示されている。]
[0008] 発明の説明
本発明の目的は、先行技術の短所、特に有毒物質の使用および数日間にわたる遅い反応時間を克服する1,2,4−トリアゾール誘導体を製造する新規の方法を提供することである。本発明の別の目的は、新規の1,2,4−トリアゾール誘導体を提供することである。]
[0009] 本発明の目的は、意外にも、一態様において、1,2,4−トリアゾール誘導体を製造する方法であって、
(a)式(I)の化合物と溶媒中式(II)の化合物とを温度Taにてカップリング試薬および塩基の存在下で反応させて、式(III)の化合物を生成する(「ペプチドカップリングまたはアシル化」)工程



と、
(b)溶媒中式(III)の化合物とチオネート化試薬とを温度Tbで反応させて、式(IV)の化合物を生成する(「チオネート化」)工程



と、
(c)場合によって、式(V)の化合物と溶媒中ヒドラジンとを温度Tcで反応させて、式(VI)の化合物を生成する(「ヒドラジン分解」)工程



と、
(d)式(IV)の化合物と溶媒中式(VI)の化合物とを温度Tdにて銀化合物および酸の存在下で反応させて、式(VII)の化合物を生成する(「環化」)工程



と、
(e)溶媒中式(VII)の化合物を温度Teにて酸の存在下で反応させて、式(VIII)の化合物を生成する(「脱保護」)工程



[式中、
R1、R2は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルおよび/またはヘテロシクリルアルキル基において、「ハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−N3、−CN、−NR7R8、−OH、−NO2、アルキル、アリール、アリールアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−アリールアルキル」からなる群から独立して選択される3つまでの置換基で場合によって置換された「水素原子、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アリールアルキルスルホニル」からなる群から互いに独立して選択され;好ましくは、「ハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−N3、−CN、−NR7R8、−OH、−NO2、アルキル、アリール、アリールアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−アリールアルキル」からなる群から独立して選択される3つまでの置換基で場合によって置換された「アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル」からなる群から選択され;
R3、R4基の一方は水素原子であり、他方の基は、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルおよび/またはヘテロシクリルアルキル基において「ハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−N3、−CN、−NR7R8、−OH、−NO2、アルキル、アリール、アリールアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−アリールアルキル」からなる群から独立して選択される3つまでの置換基で場合によって置換された「水素原子、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、−アルキル−O−アリール、−アルキル−O−アリールアルキル、−アルキル−O−ヘテロアリール、−アルキル−O−ヘテロアリールアルキル、−アルキル−O−ヘテロシクリル、アルキル−O−ヘテロシクリルアルキル、−アルキル−CO−アリール、−アルキル−CO−アリールアルキル、−アルキル−CO−ヘテロアリール、−アルキル−CO−ヘテロアリールアルキル、−アルキル−CO−ヘテロシクリル、−アルキル−CO−ヘテロシクリルアルキル、−アルキル−C(O)O−アリール、−アルキル−C(O)O−アリールアルキル、−アルキル−C(O)O−ヘテロアリール、−アルキル−C(O)O−ヘテロアリールアルキル、−アルキル−C(O)O−ヘテロシクリル、−アルキル−C(O)O−ヘテロシクリルアルキル、−アルキル−CO−NH2、−アルキル−CO−OH、−アルキル−NH2、−アルキル−NH−C(NH)−NH2、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アリールアルキルスルホニル、アルキル−S−アルキル、アルキル−S−H」からなる群から選択され、好ましくは、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルおよび/またはヘテロシクリルアルキル基において「ハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−N3、−CN、−NR7R8、−OH、−NO2、アルキル、アリール、アリールアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−アリールアルキル」からなる群から独立して選択される3つまでの置換基で場合によって置換された「アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、−アルキル−O−アリール、−アルキル−O−アリールアルキル、−アルキル−O−ヘテロアリール、−アルキル−O−ヘテロアリールアルキル、−アルキル−O−ヘテロシクリル、アルキル−O−ヘテロシクリルアルキル、−アルキル−CO−アリール、−アルキル−CO−アリールアルキル、−アルキル−CO−ヘテロアリール、−アルキル−CO−ヘテロアリールアルキル、−アルキル−CO−ヘテロシクリル、−アルキル−CO−ヘテロシクリルアルキル、−アルキル−C(O)O−アリール、−アルキル−C(O)O−アリールアルキル、−アルキル−C(O)O−ヘテロアリール、−アルキル−C(O)O−ヘテロアリールアルキル、−アルキル−C(O)O−ヘテロシクリル、−アルキル−C(O)O−ヘテロシクリルアルキル、−アルキル−CO−NH2、−アルキル−CO−OH、−アルキル−NH2、−アルキル−NH−C(NH)−NH2」からなる群から選択され;
R6は、「水素原子、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル」からなる群から選択され、好ましくは水素原子であり;
R7、R8は、「水素原子、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル」からなる群から互いに独立して選択され、好ましくは水素原子であり;
Pは、保護基であり、好ましくは、「Boc、Fmoc、Z、CBZ、Aloc、トリチル、アセチル、ベンジル」からなる群から選択され;
mは、0、1または2であり、好ましくは0であり;
*は、キラルであればRまたはS配置の炭素原子を指す]と、を含む方法を提供することによって解決された。]
[0010] 本発明の目的は、意外にも、別の態様において、1,2,4−トリアゾール誘導体を製造する方法であって、
(d)式(IV)の化合物と溶媒中式(VI)の化合物とを温度Tdにて銀化合物および酸の存在下で反応させて、式(VII)の化合物を生成する(「環化」)工程



[式中、
R1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、P、mは、上記に記載の意味を有する]を含む方法を提供することによって解決された。]
[0011] 本発明の目的は、意外にも、別の態様において、工程(e)の後に、
(f)溶媒中式(VIII)の化合物を、カップリング試薬および塩基または還元試薬の存在下または不在下で温度Tfにて式(IX)の化合物と反応させて、式(X)の化合物を生成する工程(「R5導入」)



と、
(g)場合によって、溶媒中式(X)の化合物を温度Tgにて酸の存在下で反応させて、式(X)の脱保護化合物を生成する(「R5の脱保護」)工程
[式中、
R5は、「ハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−N3、−CN、−NR7R8、−OH、−NO2、アルキル、アリール、アリールアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−アリールアルキル」からなる群から独立して選択される3つまでの置換基で場合によって置換された「水素原子、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、−CO−アルキル、−CO−シクロアルキル、−CO−シクロアルキルアルキル、−CO−アリール、−CO−アリールアルキル、−CO−ヘテロアリール、−CO−ヘテロアリールアルキル、−CO−ヘテロシクリル、−CO−ヘテロシクリルアルキル、−CO−C*(R9R10)−NH2、−CO−CH2−C*(R9R10)−NH2、−CO−C*(R9R10)−CH2−NH2、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アリールアルキルスルホニル」からなる群から選択され;好ましくは、「ハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−N3、−CN、−NR7R8、−OH、−NO2、アルキル、アリール、アリールアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−アリールアルキル」からなる群から独立して選択される3つまでの置換基で場合によって置換された「水素原子、−CO−アルキル、−CO−シクロアルキル、−CO−アリール、−CO−ヘテロアリール、−CO−アリールアルキル、−CO−ヘテロアリールアルキル、−CO−ヘテロシクリル、−CO−C*(R9R10)—NH2、−CO−CH2−C*(R9R10)—NH2、−CO−C*(R9R10)−CH2−NH2」からなる群から選択され;
R9、R10は、「水素原子、アルキル、天然αアミノ酸側鎖、非天然αアミノ酸側鎖」からなる群から互いに独立して選択され、好ましくは、「水素原子、アルキル」からなる群から選択され;
mは、0、1または2であり、好ましくは0であり;
*は、キラルであればRまたはS配置の炭素原子を指す]と、を含む、上記に記載の方法を提供することによって解決された。]
[0012] 上記式の上記化合物の説明のために示されている用語は、常に、明細書または請求項において他に指定しない限り、以下の意味を有する。]
[0013] 「置換された」という用語は、対応するラジカルまたは基が1つ以上の置換基を有する。基が複数の置換基を有し、様々な置換基の選択物が指定されている場合は、置換基は、互いに独立して選択され、同一である必要がない。「非置換の」という用語は、対応する基が置換基を有さないことを意味する。「場合によって置換された」という用語は、対応する基が非置換であるか、あるいは1つ以上の置換基で置換されていることを意味する。「3つまでの置換基で置換された」という用語は、対応するラジカルまたは基が1つまたは2つもしくは3つの置換基で置換されていることを意味する。]
[0014] 「アルキル」という用語は、本発明の目的では、直鎖または分枝状であってよい、C1−C12炭素原子を有する非環式飽和炭化水素を含む。「アルキル」という用語は、好ましくは、1〜8個、特に好ましくは1〜6この炭素原子のアルキル鎖を表す。好適なアルキル基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、tert−ペンチル、2−または3−メチルペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシルである。]
[0015] 「シクロアルキル」という用語は、単環式アルキル、二環式アルキルおよび三環式アルキルを含む1〜3個の環を含み、全部で3〜20個、好ましくは3〜10個の環形成炭素原子、最も好ましくは(C3−C8)−シクロアルキルを含む飽和または部分不飽和非芳香族環式炭化水素基/ラジカルを表す。好適なシクロアルキル基は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロデシル、シクロヘキセニル、シクロペンテニル、シクロオクタジエニルである。]
[0016] 「シクロアルキルアルキル」という用語は、シクロアルキル基がアルキル基を介して結合され、アルキルおよびシクロアルキル基が本明細書に定義されている意味を有する基、好ましくは(C3−C8)−シクロアルキル−(C1−C4)−アルキルラジカルを指す。それらの例は、シクロプロピルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロペンチルエチル、シクロヘキセニルエチルである。]
[0017] 「アルケニル」という用語は、本発明の目的では、直鎖または分枝状であり、1つ以上の二重結合を含んでいてよい、C2−C12炭素原子を有する非環式不飽和または部分不飽和炭化水素を含む。「アルケニル」という用語は、好ましくは、2〜8個、特に好ましくは2〜6個の炭素原子のアルケニル鎖を表す。例は、ビニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニルおよびオクタジエニル等である。]
[0018] 「アルキニル」という用語は、直鎖または分枝状であり、1つ以上の三重結合を含んでいてよい、C2−C12炭素原子を有する非環式不飽和または部分不飽和炭化水素を指す。「アルキニル」という用語は、好ましくは、2〜8個、特に好ましくは2〜6個の炭素原子のアルキル鎖を表す。例は、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニルである。]
[0019] 「アリール」という用語は、さらなる飽和、(部分)不飽和または芳香族環式系に縮合していてもよい、3〜14個、好ましくは5〜14個の炭素原子を有する芳香族炭化水素系を指す。「アリール」の例は、なかでも、フェニル、ビフェニル、ナフチルおよびアントラセニルだけでなく、インダニル、インデニルまたは1,2,3,4−テトラヒドロナフチルである。]
[0020] 「ヘテロアリール」という用語は、少なくとも1個、適宜2、3、4または5個のヘテロ原子、好ましくは窒素、酸素および/または硫黄を含み、ヘテロ原子が同一かまたは異なる5、6または7員環式芳香族基を指す。窒素原子の数は、好ましくは0〜3であり、酸素および硫黄原子の数は0〜1である。「ヘテロアリール」という用語は、芳香族環が二または多環系の一部であり、当該芳香族環が、ヘテロアリール基の任意の所望の可能な環員を介して、本明細書に定義されているアリール、シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基に縮合された系をも含む。「ヘテロアリール」の例としては、ピロリル、チエニル、フリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリル、キノリニルおよびイソキノリニルが挙げられる。]
[0021] 「アリールアルキル」および「ヘテロアリールアルキル」という用語は、アリールまたはヘテロアリール基がアルキル基を介して結合されており、アルキル、アリールおよびヘテロアリール基が本明細書に定義されている意味を有する基を指す。好適な「アリールアルキル」基は、フェニル−(C1−C4)−アルキル基、好ましくはベンジルまたはフェニルエチル基である。好適な「ヘテロアリールアルキル」基は、インドリル−(C1−C4)−アルキル基、好ましくは1H−インドール−3−イル−メチルまたは2(1H−インドール−3−イル)−エチルである。]
[0022] 「ヘテロシクリル」という用語は、専ら炭素原子であってよい3〜14個、好ましくは5または6〜14個の環原子の単または多環系を指す。しかし、環系は、1、2、3、4または5個のヘテロ原子、特に窒素、酸素および/または硫黄を含むこともできる。環系は、飽和、一または多飽和であってよいが、芳香族であり得ない。少なくとも2つの環からなる環系の場合、環は、縮合しているか、またはスピロもしくは他の形で結合していてよい。「ヘテロシクリル」基は、安定した構造を生成する任意の炭素またはヘテロ原子に結合していてよい。例としては、ピロリジニル、チアピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキサピペラジニル、オキサピペリジニルおよびオキサジアゾリルが挙げられる。]
[0023] 「ヘテロシクリルアルキル」という用語は、ヘテロシクリル基がアルキル基を介して結合されており、アルキルおよびヘテロシクリル基が本明細書に定義されている意味を有する基を指す。]
[0024] 「アルキルスルホニル」、「アリールスルホニル」および「アリールアルキルスルホニル」という用語は、アルキル、アリールまたはアリールアルキル基が−SO2−基を介して結合されており、アルキル、アリールおよびアリールアルキル基が本明細書に定義されている意味を有する基を指す。例は、メチルスルホニルおよびフェニルスルホニルである。]
[0025] 「ハロゲン」、「ハロゲン原子」または「ハロゲン置換基」(Hal−)という用語は、1個、適宜複数個のフッ素(F、フルオロ)、臭素(Br、ブロモ)、塩素(Cl、クロロ)またはヨウ素(I、ヨード)原子を指す。「ジハロゲン」、「トリハロゲン」および「ペルハロゲン」という用語は、それぞれの置換基がフッ素、塩素、臭素およびヨウ素からなる群から独立して選択され得るそれぞれ2、3および4個の置換基を指す。「ハロゲン」は、好ましくは、フッ素、塩素または臭素原子を指す。]
[0026] 「天然α−アミノ酸側鎖」という用語は、本発明の目的では、既知の20個のタンパク新生α−アミノ酸のすべての側鎖、ならびに例えば、セレノシステイン、ピロリシン、シツルリン、オルニチン、ホモシステイン、N−メチルアリギニン、N−アセチルリシン、γ−カルボキシグルタメート、5−ヒドロキシリシン、3−メチルヒスチジンおよび/またはN,N,N−トリメチルリシンの天然の(すなわち任意の生体系における)α−アミノ酸の側鎖を指す。この文脈において、「側鎖」は、α−炭素原子に結合した残基、例えば、Ala側鎖の場合はメチル、またはPhe側鎖の場合はベンジルを指す。]
[0027] 「非天然αアミノ酸側鎖」という用語は、本発明の目的では、タンパク新生でなく、天然であることが(すなわち生体系に存在すること)が既知でない既知のα−アミノ酸のすべての側鎖を指す。例は、ノルロイシン、シクロヘキシルグリシン、2−ナフチルアラニン、置換α−アミノ酸(例えば、ハロゲン置換TyrまたはPhe)ならびに保護α−アミノ酸側鎖であり、Fmoc、Boc、Z、CBZ、Aloc、トリチル、アセチルおよび/またはベンジルなどの保護基は、官能基(例えば、アミノ、ヒドロキシおよび/またはカルボキシ残基)に直接結合/反応する。この文脈において、「側鎖」は、「天然αアミノ酸側鎖」と称する。]
[0028] 官能基(例えばアミノ、ヒドロキシおよび/またはカルボキシ残基)を有するR1〜R10基、例えば、アルキル−CO−NH2、−アルキル−CO−OH、−アルキル−NH2、−アルキル−NH−C(NH)−NH2、−CO−C*(R9R10)−NH2、−CO−CH2−C*(R9R10)−NH2、−CO−C*(R9R10)−CH2−NH2および/または2−アミノ−2−カルボニル−プロパン(2−アミノ−イソブチル酸/Aib残渣)の上記実施形態を、以上に挙げられている保護基で保護することができる。当該保護基を担持する実施形態は、本発明の範囲および趣旨に属するか、またはその範囲内にあると見なされている。]
[0029] 好適な実施形態において、工程(d)の銀化合物は、「銀塩、酢酸銀、安息香酸銀、酸化銀」からなる群から選択され、好ましくは安息香酸銀である上記態様および実施形態による方法が提供される。]
[0030] さらなる好適な実施形態において、
工程(a)および工程(f)のカップリング試薬は、「ヘキサフルオロリン酸塩ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス−(ジメチルアミノ)−ホスホニウム(BOP)、塩酸N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)、ヘキサフルオロリン酸2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(HBTU)」からなる群から互いに独立して選択され;
工程(a)および工程(f)の塩基は、有機塩基であり、「N−メチル−モルホリン、ジイソプロピルエチルアミン」からなる群から互いに独立して選択され;
工程(b)のチオネート化剤は、「ローソン試薬」からなる群から選択され;
工程(d)、工程(e)および工程(g)の酸は、有機酸から互いに独立して選択され、好ましくは、「カルボン酸、トリフルオロ酢酸(TFA)、アニソールおよびチオアニソールの存在下のTFA、塩酸、酢酸」からなる群から選択され;
工程(f)の還元試薬は、「NaBH3CN、NaBH4」からなる群から選択され;
工程(a)〜(g)の溶媒は、有機溶媒であり、好ましくは、「ジクロロメタン(DCM)、アセトニトリル(ACN)、エタノール、テトラヒドロフラン(THF)、ジメチルエーテル(DME)、ジメチルホルムアミド(DMF)」からなる群から互いに独立して選択される、上記態様および実施形態による方法が提供される。]
[0031] さらなる好適な実施形態において、
温度Taは、独立して室温(22℃±4℃)であり、
温度Tbは、独立して75℃〜90℃、好ましくは80℃〜85℃であり、
温度Tcは、独立して75℃〜90℃、好ましくは80℃〜85℃であり、
温度Tdは、独立して室温(22℃±4℃)であり、
温度Teは、独立して室温(22℃±4℃)であり、
温度Tfは、独立して室温(22℃±4℃)であり、
温度Tgは、独立して室温(22℃±4℃)である、上記態様および実施形態による方法が提供される。]
[0032] 上記態様および実施形態において先に示されている方法は、有利には、有毒金属、特にHgなどの有毒物質を使用しないことを特徴とする。該方法は、さらに有利には、銀化合物、特に安息香酸銀の使用により、特に工程(d)(「環化」)の反応時間を先行技術で既知の製造手順による3日間から6時間にまで有意に短縮することを特徴とする。]
[0033] 本発明の目的は、意外にも、別の態様において以下の化合物からなる群から選択されるトリアゾール化合物を提供することによって解決された。]
[0034] ]
[0035] 疑問を避けるために、以上に例示されている化合物の化学名および化学構造が誤りにより対応しない場合は、化学構造が、化合物を明瞭に定義していると見なす。]
[0036] 好適な実施形態において、これらの化合物を、GHS受容体によって媒介される哺乳動物の生理的および/または病態生理的状態の治療または予防のための医薬品の製造に使用することができる。]
[0037] さらなる好適な実施形態において、以降(本)発明の化合物と称する本明細書に記載のすべてのトリアゾール化合物を、GHS受容体によって媒介される哺乳動物の生理的および/または病態生理的状態の治療または予防のための医薬品の製造のために使用することができ、治療はGHSの調節によって達成される。]
[0038] さらに別の好適な実施形態において、本発明のすべての化合物は、GHS受容体拮抗薬である。]
[0039] さらなる好適な実施形態において、本発明のすべての化合物は、GHS受容体の作動薬である。]
[0040] 混合物または純粋もしくは実質的に純粋の形の本発明の化合物のすべての立体異性体が考えられる。本発明の化合物は、R基のいずれか1つを含む炭素原子のいずれかに不斉中心を有することができる。したがって、本発明の化合物は、それらのラセミ体の形、純粋な鏡像異性体および/またはジアステレオ異性体の形、あるいはこれらの鏡像異性体および/またはジアステレオ異性体の混合物の形で存在することができる。それらの混合物は、任意の所望の混合比の立体異性体を有することができる。すべてのこれらの異なる立体化学形および混合物は、本発明の範囲内にある。]
[0041] したがって、例えば、1つ以上のキラル中心を有し、ラセミ体またはジアステレオ異性体混合物として発生する本発明の化合物を、それ自体既知の方法によってそれらの光学的に純粋な異性体、すなわち鏡像異性体またはジアステレオ異性体に分割することができる。本発明の化合物の分離を、キラルまたは非キラル相上のカラム分離によって、または場合によって光学活性溶媒からの再結晶によって、または光学活性の酸または塩基を使用して、または例えば光学活性アルコールなどの光学活性試薬で誘導体化した後に基を除去することによって行うことができる。]
[0042] 可能であれば、本発明の化合物は、互変異性体の形であってよい。]
[0043] 本発明の化合物が、エステル、炭酸塩またはリン酸塩などの任意の所望のプロドラッグの形であることも可能であり、その場合、実際に生物学的に活性な形は、代謝を通じてのみ放出される。In vivoで変換して生物活性剤を提供することができる任意の化合物(すなわち本発明の化合物)は、本発明の範囲および趣旨内のプロドラッグである。]
[0044] 様々な形のプロドラッグが、当該技術分野で周知であり、例えば、
(i)The Practice of Medicinal Chemistry(WermuthCGet al.,Chapter 31,Academic Press 1996);
(ii)Design of Prodrugs(editor:Bundgaard H,Elsevier 1985);および
(iii)A Textbook of Drug Design and Development(Krogsgaard−Larson P and Bundgaard H,eds.,Chapter 5:113−191,Harwood Academic Publishers 1991)
に記載されている。]
[0045] 前記参考文献は、参考として本明細書で援用される。]
[0046] 化学物質は、体内において、所望の生物学的作用を、場合によってはさらにより明確な形で適宜同様に誘発することができる代謝物質に変換されることがさらに既知である。]
[0047] 本発明の任意の化合物から代謝によってin vivoで変換された任意の生物活性化合物は、本発明の範囲および趣旨内の代謝物質である。]
[0048] 本発明の化合物が例えば一級、二級または三級アミンなどの十分に塩基性の基を有する場合、それらを無機および有機酸で塩に変換することができる。本発明の化合物の薬学的に許容される塩は、好ましくは、塩酸、臭化水素酸、ヨウ素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、炭酸、ギ酸、酢酸、スルホ酢酸、トリフルオロ酢酸、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、ラセミ酸、リンゴ酸、エンボン酸、マンデル酸、フマル酸、乳酸、クエン酸、タウロコール酸、グルタル酸、ステアリン酸、グルタミン酸またはアスパラギン酸で形成される。形成される塩は、なかでも、塩酸塩、塩化物、臭化水素酸塩、臭化物、ヨウ化物、硫酸塩、リン酸塩、メタンスルホン酸塩、トシル酸塩、炭酸塩、重炭酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、スルホ酢酸塩、トリフレート、シュウ酸塩、マロン酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩、エンボン酸塩、マンデル酸塩、フマル酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、グルタル酸塩、ステアリン酸塩、アスパラギン酸塩およびグルタミン酸塩である。さらに、本発明の化合物から形成された塩の化学量論比は、1の整数倍または非整数倍であってよい。]
[0049] 本発明の化合物が、例えばカルボキシ、スルホン酸、リン酸またはフェノール基などの十分に酸性の基を含む場合、それらを無機塩基および有機塩基でそれらの生理学的に許容される塩に変換することができる。好適な無機塩基の例は、アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムであり、有機塩基の例は、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、t−ブチルアミン、t−オクチルアミン、デヒドロアビエチルアミン、シクロヘキシルアミン、ジベンジルエチレン−ジアミンおよびリシンである。さらに、本発明の化合物から形成された塩の化学量論比は、1の整数倍または非整数倍であり得る。]
[0050] 本発明の化合物が、例えば溶媒または水溶液からの結晶化によって得ることができるそれらの溶媒和物、特に水和物の形態で存在することも可能である。さらに、1つ、2つ、3つまたは任意の数の溶媒和物または水分子を、本発明の化合物と混合して溶媒和物および水和物を得ることが可能である。]
[0051] 化学物質が、多形または改質形態と称する異なる配列状態で存在する固体を形成することが知られている。多形物質の様々な改質形態は、それぞれの物理特性が大きく異なり得る。本発明の化合物は、様々な多形形態で存在することができ、さらに一定の改質形態は準安定性である。本発明の化合物のすべてのこれらの多形形態は、本発明に属すると見なされる。]
[0052] 本明細書に記載のトリアゾール誘導体(本発明の化合物)は、GHS受容体のグレリン類似体リガンドである。したがって、本発明の前記化合物は、GHS受容体によって媒介される生理的および/または病態生理的状態、および/またはこれらの受容体の調節の影響を受け、予防、治療および/または軽減することができる生理的および/または病態生理的状態の治療または予防に好適である。]
[0053] 本発明の目的では、「治療」という用語は、予防的治療または軽減を含むことも意図する。]
[0054] 「グレリン類似体リガンド」または「リガンド」という用語は、本発明の目的では、何らかの様式で受容体(本発明の受容体はGHS受容体である)に結合し、この受容体において活性化、阻害および/または別の考えられる作用を誘発するあらゆる化合物を指すことを意図する。したがって、「グレリン類似体リガンド」または「リガンド」は、作動薬、拮抗薬、部分作動薬/拮抗薬または逆作動薬の作用に類似の効果を受容体においてもたらす作動薬、拮抗薬、部分作動薬/拮抗薬、逆作動薬および他のリガンドを含む。]
[0055] 本発明の目的では、「GHS受容体拮抗薬」または「GHS受容体の拮抗薬」という用語は、GHS受容体に結合するが、Gタンパク質結合受容体(GPCR)の活性化に特徴的な細胞内カルシウムの増加を記録することによって評価される受容体の適正な活性化を誘発しない本発明の化合物を指す。]
[0056] 受容体を適正に活性化させる能力は、本発明の任意の化合物について、(10-6M濃度において)試験対象化合物によるGHS−R 1aの活性化の程度(細胞内カルシウムの増加)を、10-6Mのグレリン(100%)によるGHS−R 1aの活性化の程度(細胞内カルシウムの増加)および基本レベル(0%)と比較することによって評価される。当該評価を、当業者はその専門知識により容易に実施することができる。出力は、各試験対象化合物の百分率値である。]
[0057] 上記規格に従って評価した場合に少なくとも20%のGHS−R 1aの活性化度(細胞内カルシウムの増加)を示さない本発明の化合物は、適正な活性化を誘発しないため、GHS受容体拮抗薬と見なされる。好ましくは、当該化合物は、グレリンに対する拮抗作用(逆作用/減少)および/または他のGHSに刺激された細胞内カルシウムの増加、好ましくは当該刺激を示し、あるいは逆作動薬として作用する(逆作動薬は、作動薬または拮抗薬と同じ受容体結合部位に結合するが、受容体、原則的には負の内因性活性を有する作動薬の基本的/構成的活性の阻害をもたらすリガンドである)。当該化合物は、また、GH分泌、および/または食物摂取または脂肪分解などの他の生理的または病態生理的状態または作用に対する阻害活性を発揮することができる。それらの作用を解離することができる。したがって、それらは、他の生理的作用を阻害するが、GH分泌に全く影響を与えない。それらは、さらに他の生理的作用を刺激することもできる。]
[0058] 本発明の目的では、「GHS受容体作動薬」または「GHS受容体の作動薬」という用語は、GHS受容体に結合し、G−タンパク質結合受容体の活性に特徴的である細胞内カルシウムの増加を記録することによって評価される受容体の適正な活性化を誘発する本発明の化合物を指す。]
[0059] 上記規格に従って評価した場合に少なくとも20%のGHS−R 1aの活性化度(細胞内カルシウムの増加)を示す本発明の化合物は、適正な活性化を誘発するため、GHS受容体作動薬と見なされる。当該化合物は、GH分泌、および例えば食物摂取または脂肪分解に対するグレリンおよび/またはGHSの作用を模倣することができる。拮抗薬の場合のように、作動薬化合物の作用をGH分泌作用から解離することができる。当該化合物は、さらにグレリンおよび/または他のGHSに刺激された細胞内カルシウム増加を拮抗させる(逆作用/低下させる)こともできる。]
[0060] 「GHS受容体」または「GHS−R」という用語は、本発明の目的では、少なくとも1つの既知のペプチジルおよび/または非ペプチジルGHSおよび/またはグレリンに結合する受容体を含むことを意図する。「GHS受容体」または「GHS−R」という用語は、また、少なくとも1つの既知のペプチジルおよび/または非ペプチジルGHSおよび/またはグレリンに結合し、恐らくはまだ特徴づけられていないGHS−Rサブタイプである異なるGHS結合部位を本明細書に記載の様々な組織および/または器官に含むことを意図する。]
[0061] 所定の既知のペプチジルおよび/または非ペプチジルGHSおよび/またはグレリンの結合は、例えば慣例の実験にすぎない適切な結合アッセイによって、当業者がその専門知識に基づいて、容易に検証できるものである。]
[0062] 当該GHS受容体は、それぞれアシル化および非アシル化グレリンの両方に関して、グレリンによって刺激/活性化されてもよいし(グレリン応答性)、グレリンによって刺激/活性化されなくてもよい(グレリン非応答性)。当該受容体の刺激/活性化は、GHの生成および/または分泌を引き起こし得るが、必ずしもそれを誘発し、かつ/またはGH血漿レベルを増大させる必要はない。]
[0063] 好ましくは、当該GHS受容体は、「GHS1型受容体、GHS−R 1a、GHS−R 1b、モチリン受容体、モチリン受容体1a、ニューロテンシン受容体、TRH受容体、GPR38(FM1)、GPR39(FM2)、FM3、GHS結合部位、GHS−Rサブタイプ、心臓GHS−R、乳房GHS−R」からなる群から選択される。]
[0064] より好ましくは、当該GHS受容体は、「GHS1型受容体、GHS−R 1a、GHS−R 1b」からなる群から選択され、最も好ましくはGHS−R 1aである。]
[0065] 本明細書に記載されているように、GHS受容体(GHS結合部位およびGHS−Rサブタイプを含む)は、視床下部−下垂体部に集中していることが知られるが、他の中枢および末梢組織に分散しているとも考えられる。また、それらは、様々な腫瘍組織、生理的条件下でこれらの受容体を発現しない器官からの腫瘍組織にも発現される。]
[0066] 本発明の目的では、器官および/または組織を発現するすべてのこれらのGHS受容体(GHS結合部位およびGHS−Rサブタイプを含む)は、本発明の範囲に含まれることを意図する。所定の器官および/または組織におけるGHS受容体(GHS結合部位およびGHS−Rサブタイプを含む)の発現は、例えば、慣例の実験にすぎない免疫蛍光法または免疫沈降法などの適切な分子生物学的方法によって、当業者がその専門知識に基づいて容易に検証できるものである。]
[0067] 好ましくは、当該GHS受容体は、「内分泌組織、外分泌組織、末梢組織、脂質/脂肪組織、脳、視床下部、視床、海馬、線条体、皮質、下垂体、中枢神経系、脊髄、腺、副腎、甲状腺、唾液腺、乳腺、ニューロン、腸、腸管、胃、心臓、肝臓、膵臓、腎臓、胆汁、胆嚢、膀胱、前立腺、脾臓、筋肉、骨格筋、大動脈、動脈、静脈、免疫細胞、白血球、リンパ球、T細胞、B細胞、顆粒球、単球、マクロファージ、樹状細胞、肥満細胞、NK細胞、好中球、好酸球、好塩基球、リンパ節、骨、骨髄、扁桃腺、胸腺、胎盤、睾丸、卵巣、子宮、肺、脂肪細胞、腫瘍/癌細胞、癌腫細胞、前立腺癌細胞、甲状腺癌細胞、肺癌細胞、乳癌細胞」からなる群から選択される組織および/または器官に位置する。]
[0068] 以上に記載のように、本発明の化合物は、GHS受容体のグレリン類似体リガンドである。それらを、ヒトを含む様々な哺乳動物種に対して、当該哺乳動物の生理的および/または病態生理的状態の治療または予防のために投与することができる。]
[0069] 本発明の目的では、すべての哺乳動物種が含まれると見なされる。好ましくは、当該哺乳動物は、「ヒト、家畜、ウシ、肉蓄、ペット、乳牛、ヒツジ、ブタ、ヤギ、ウマ、ポニー、ロバ、ヒニー、ラバ、野ウサギ、ウサギ、ネコ、イヌ、モルモット、ハムスター、ラット、マウス」からなる群から選択される。より好ましくは、当該哺乳動物はヒトである。]
[0070] GHS受容体の非ペプチドグレリン類似体リガンドである本発明の化合物は、意外にも、当該受容体に対する強い結合親和性によって特徴づけられる。当該化合物は、例えば、好ましくは、GHS−R 1aに対する結合について1000nM未満のIC50値を示すことができる。より好ましくは、当該化合物は、GHS−R 1aに対する結合について500nM未満、さらにより好ましくは300nM未満、最も好ましくは100nM未満のIC50値を示すことができる。]
[0071] 意外にもそれらの受容体結合が強いため、本発明の化合物を、有利には、他のより弱い結合剤と比較してより小さい投与量で投与しながら、同等の、またはさらによりすぐれた所望の生物学的作用を達成することができる。加えて、当該投与量の低減により、有利には、医薬的悪影響をより小さくするか、またはなくすことができる。さらに、本発明の化合物の高い結合特異性は、適用される投与量にかかわらず、それ自身で望ましくない副作用の減少を導くことができる。]
[0072] また、非ペプチド性の本発明の化合物は、胃腸管の酵素による分解に耐性がある。したがって、それらは、経口経路によって投与されるという利点を提供する。それらは、意外にも、代謝安定性の向上および/または生物学的利用能の向上を示す。したがって、ここでも、副作用を小さくするか、またはなくすことができる有利な投与量の低減が達成可能であり得る。]
[0073] 本発明の化合物は、本明細書に例示および定義されているGHS受容体の拮抗薬または作動薬であり得る。]
[0074] 本発明のGHS受容体拮抗薬を、例えばグレリンおよび/または他のGHSによって刺激されるGHS受容体の阻害に採用することで、GHの生成および/または分泌および/またはGH血漿レベルを低下および/または阻止することができる。加えて、当該GHS受容体拮抗薬をGHの生成および/またはGHの分泌に関連しないグレリンの生理的または病態生理的作用の阻害または防止に採用することもできる。]
[0075] したがって、本発明のGHS受容体拮抗薬は、本明細書に開示されている様々な生理的および病態生理的状態の治療および/または予防、特に、エネルギーバランスの短期、中期および/または長期的調節、食物摂取の短期、中期および/または長期的調節(刺激および/または阻害)、脂肪生成、脂肪症および/または肥満、体重増加および/または減少の治療、ならびに腫瘍細胞増殖の治療に好適である。]
[0076] 対照的に、本発明のGHS受容体作動薬を、例えば、GHS受容体の活性化、GH生成および/またはGH分泌の刺激/増大のために採用することができるため、成長ホルモンそのもの、グレリンおよび/または既知のGHSと類似の作用または用途を有することになる。]
[0077] したがって、本発明のGHS受容体作動薬は、本明細書に開示されている様々な生理的および病態生理的状態、特に成長遅延、悪液質、炎症、炎症効果、胃手術後イレウス、手術後イレウスおよび/または胃切除(グレリン補充療法)の治療および/または予防に好適である。]
[0078] 本発明の目的では、GHS受容体によって媒介されることが知られるすべての生理的および/または病態生理的状態が含まれることを意図する。]
[0079] 好ましくは、これらの生理的および/または病態生理的状態は、「急性疲労症候群および選択手術後の筋肉減少、脂肪生成、脂肪症、加齢胸腺機能低下、高齢者の加齢機能低下(「ARFD」)、コンパニオンアニマルの老化障害、アルツハイマー病、(例えば悪液質または老化に伴う)食欲不振;不安、血圧(低下)、体重増加/減少、骨折修復(促進)、骨再形成刺激、癌またはAIDSなどの慢性疾患による悪液質およびタンパク質減少、(例えば、弁膜症、心筋梗塞、心臓肥大または鬱血性心不全に伴う)心機能不全、心筋症、軟骨成長刺激、肺機能不全およびベンチレーター依存に関連する異化作用障害、グルココルチコイドの異化副作用、老化の異化状態、(抗鬱薬に関連する)中枢神経系障害、慢性透析、慢性疲労症候群(CFS)、(例えば、認知症、アルツハイマー病における)認知機能向上、複雑骨折(例えば仮骨延長法)、移植に伴う合併症、鬱血性心不全(単独/コルチコトロピン放出因子拮抗薬との組合せ)、クローン病および潰瘍性大腸炎、クッシング症候群、認知症、鬱病、エネルギーバランスの短期、中期および/または長期調節、食物摂取の短期、中期および/または長期調節(刺激および/または阻害)、(例えば高齢者の)虚弱、胃切除(グレリン補充療法)、胃手術後イレウス、血糖コントロール向上、高齢者の成長ホルモン放出刺激、ストレス患者の成長ホルモン補充、家畜の成長促進、プラーダーヴィリ症候群およびターナー症候群に伴う成長遅延、クローン病に関連する成長遅延、成長遅延、髪/爪成長維持、股関節骨折、空腹、副腎皮質ホルモン過剰症、脾島細胞症を含む高インスリン血症、低体温症、T4/T8細胞比が低下した個体における免疫不全、ワクチン接種に対する免疫応答向上、コンパニオンアニマルにおける免疫系刺激、免疫系刺激、免疫抑制患者における免疫抑制、炎症または炎症効果、炎症性腸疾患、心臓におけるインスリン抵抗性、2型糖尿病患者におけるインスリン抵抗性、NIDDMを含むインスリン抵抗性、糖尿病、I型糖尿病、II型糖尿病、子宮内成長遅延、過敏性腸症候群、(例えばHIV誘発)脂肪異栄養症、代謝恒常性維持、家畜の産乳量増加、筋肉量/強度増大、筋肉運動向上、筋肉強度向上、高齢者における筋肉強度/機能維持、筋萎縮症、(例えば高齢者における)筋骨格障害、ヌーナン症候群、肥満および肥満に伴う成長遅延、骨芽細胞刺激、骨軟骨異形成症、骨粗鬆症、排卵誘発(補助療法)、成長ホルモン欠乏症の子供を含む生理学的低身長症、手術後イレウス、大手術/外傷後の蛋白異化反応の減衰、タンパク質キナーゼB活性増強、心理社会的剥奪、肺機能障害およびベンチレーター依存、肺機能向上、拍動性成長ホルモン放出誘発、火傷患者の回復および火傷患者の入院期間の短縮(加速)、成長遅延に起因する腎不全および機能不全、虚弱高齢者の腎恒常性維持、筋肉減少症、統合失調症、感覚機能維持(例えば、聴覚、視覚、嗅覚および味覚)、短腸症候群、慢性疾患に伴う短身長症、骨系統疾患、皮膚厚維持、睡眠障害、睡眠質向上、血小板減少、胸腺発生刺激、歯修復または成長、腫瘍細胞増殖、心室機能不全または再灌流事象、AIDS関連消耗、慢性肝臓疾患関連消耗、慢性閉塞性肺疾患(COPD)関連消耗、多発性硬化症または他の神経変性障害に関連する消耗、骨折に付随する消耗、ヒツジにおける羊毛成長刺激、癒傷(促進)、癒傷遅延」からなる群から選択される。より好ましくは、これらの生理的および/または病態生理的状態は、「成長遅延、悪液質、エネルギーバランスの短期、中期および/または長期調節;食物摂取の短期、中期および/または長期調節(刺激および/または阻害);脂肪生成、脂肪症および/または肥満;体重増加および/または減少;糖尿病、I型糖尿病、II型糖尿病、腫瘍細胞増殖;炎症、炎症効果、胃手術後イレウス、手術後イレウスおよび/または胃切除(グレリン補充療法)」からなる群から選択される。]
[0080] 本発明のさらなる態様において、本発明の化合物を少なくとも1つのさらなる薬理活性物質と併用することができる。]
[0081] 当該さらなる薬理活性物質は、本発明の他の化合物および/または前記生理的および/または病態生理的状態の治療および/または予防に有用な他の「好適な治療薬」であってよい。さらなる薬理活性物質は、併用の目的に応じて、GHS受容体拮抗薬および/またはGHS受容体作動薬であってよい。さらなる薬理活性物質の選択および組合せは、専門知識に基づき、かつ併用の目的ならびに標的とする生理的および/または病態生理的状態に応じて当業者が容易に実施できるものである。]
[0082] 好適な実施形態において、本発明の化合物は、少なくとも1つのさらなる薬理活性物質を含む医薬品の形で、前記生理的および/または病態生理的状態の治療および/または予防に使用される。]
[0083] 別の好適な実施形態において、本発明の化合物は、少なくとも1つのさらなる薬理活性物質による治療の前および/または最中および/または後に投与される医薬品の形で、前記生理的および/または病態生理的状態の治療および/または予防に使用される。]
[0084] 上記「好適な治療薬」としては、「GHS、抗糖尿病薬;抗骨粗鬆症薬;抗肥満薬;抗炎症薬;抗不安薬;抗鬱薬;抗高血圧症薬;抗血小板薬;抗血栓薬および血栓溶解薬;強心配糖体;コレステロール/脂肪低下薬;ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬;ホスホジエステラーゼ阻害薬;タンパク質チロシンキナーゼ阻害薬;甲状腺模倣薬(甲状腺受容体拮抗薬を含む);タンパク質同化薬;HIVもしくはAIDS治療薬;アルツハイマー病および他の認知障害の治療に有用な治療薬;睡眠障害の治療に有用な治療薬;抗増殖薬;抗腫瘍薬;抗潰瘍および胃食道逆流症薬;プロゲスチン受容体作動薬(「PRA」);エストロゲン;テストステロン;選択的エストロゲン受容体モジュレータ;選択的アンドロゲン受容体モジュレータ;パラチロイドホルモン;および/またはビスホスホネート」が挙げられ、好ましくは「好適な治療薬」は、これらの薬剤からなる群から選択される。]
[0085] 本発明の化合物と併用される好適なGHSの例としては、米国特許第4,411,890号;ならびに国際公開第89/07110号および国際公開89/07111号およびB−HT920に記載されているGHRP−6、GHRP−1、あるいは成長ホルモン放出因子およびその類似体または成長ホルモンおよびその類似体、あるいはIGF−1およびIGF−2を含むソマトメジン、ならびに国際公開第01/96300号に記載のGHSが挙げられる。]
[0086] 本発明の化合物と併用される好適な抗糖尿病薬の例としては、ビグアニド(例えばメトホルミン)、グルコシダーセ阻害薬(例えばアカルボース)、インスリン(インスリン分泌促進物剤またはインスリン増感剤を含む)、メグリチニド(例えばレパグリニド)、スルホニル尿素(例えば、グリメピリド、グリブリドおよびグリピジド)、ビグアニド/グリブリドの組合せ(例えばグルコバンス)、チオゾリジンジオン(例えば、トログリタゾン、ロシグリタゾンおよびピオグリタゾン)、PPAR−α作動薬、PPAR−γ作動薬、PPARα/γ二重作動薬、SGLT2阻害薬、米国特許第6,548,529号に開示されているような脂肪酸結合タンパク質(aP2)の阻害薬、グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)ならびにジペプチジルペプチダーゼIV(DP4)阻害薬が挙げられる。]
[0087] 本発明の化合物と併用される好適な抗骨粗鬆症薬の例としては、アレンドロネート、リセドロネート、ラロキシフェン、カルシトニン、非ステロイド性プロゲスチン受容体作動薬、RANKリガンド作動薬、カルシウムセンシング受容体拮抗薬、TRAP阻害薬、選択的エストロゲン受容体モジュレータ(SERM)、エストロゲンおよびAP−1阻害薬が挙げられる。]
[0088] 本発明の化合物と併用される好適な抗肥満薬の例としては、エンドカナビノイド受容体拮抗薬、例えば、リモナバント(1H−ピラゾール−3−カルボキサミド、5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−N−1−ピペリジニル−、一塩酸塩;CAS登録番号:158681−13−1;SR−141716A;米国特許第5,624,941号)などのCB1受容体拮抗薬、米国特許第6,548,529号に開示されているものなどのaP2阻害薬、PPARγ拮抗薬、PPARδ作動薬およびオリルスタットが挙げられる。]
[0089] 本発明の化合物と併用される好適な抗炎症薬の例としては、プレドニソン、デキサメタソン、エンブレル、シクロオキシゲナーゼ阻害薬(すなわち、NSAID、アスピリン、インドメタシン、イブプロフェン、ピロキシカム、ナプロキセン、セレブレクス、バイオックスなどのCOX−1および/またはCOX−2阻害薬)、CTLA4−Ig作動薬/拮抗薬、CD40リガンド拮抗薬、インテグリン拮抗薬、α4β7インテグリン拮抗薬、細胞接着阻害薬、インターフェロンγ拮抗薬、ICAM−1、腫瘍壊死因子(TNF)拮抗薬(例えば、インフリキシマブ、OR1384)、プロスタグランジン合成阻害薬、ブデソニド、クロファジミン、CN1−1493、CD4拮抗薬(例えばプリリキシマブ)、p38分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ阻害薬、タンパク質チロシンキナーゼ(PTK)阻害薬、IKK阻害薬、ならびに過敏性腸症候群の治療のための治療薬(例えば、米国特許第6,184,231号に開示されているものなどのゼルマックおよびMaxi−Kオープナー)が挙げられる。]
[0090] 本発明の化合物と併用される好適な抗不安剤の例としては、ジアゼパム、ロラゼパム、ブスピロン、オキサゼパムおよびパモ酸ヒドロキシジンが挙げられる。]
[0091] 本発明の化合物と併用される好適な抗鬱薬の例としては、シタロプラム、フルオキセチン、ネファゾドン、セルトラリンおよびパロキセチンが挙げられる。]
[0092] 本発明の化合物と併用される好適な抗高血圧症薬としては、βアドレナリン受容体遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬(L型およびT型;例えば、ジルチアゼム、ベラパミル、ニフェジピン、アムロジピンおよびミベフラジ)、利尿薬(例えば、クロロチアジド、ヒドロクロロチアジド、フルメチアジド、ヒドロフルメチアジド、ベンドロフルメチアジド、メチルクロロチアジド、トリクロロメチアジド、ポリチアジド、ベンズチアジド、エタクリン酸トリクリナフェン、クロロタリドン、フロセミド、ムソリミン、ブメタニド、トリアムトレネン、アミロリド、スピロノラクトン)、レニン阻害薬、ACE阻害薬(例えば、カプトプリル、ゾフェノプリル、ホシノプリル、エナラプリル、セラノプリル、シラゾプリル、デラプリル、ペントプリル、キナプリル、ラミプリル、リシノプリル)、AT−1受容体拮抗薬(例えば、ロサルタン、イルベサルタン、バルサルタン)、ET受容体拮抗薬(例えば、シタクスセンタン、アトルセンタン、および米国特許第5,612,359号および第6,043,265号に開示されている化合物、二重ET/AII拮抗薬(例えば、国際公開第00/01389号に開示されている化合物)、中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害薬、バソペプシダーゼ阻害薬(二重NEP−ACE阻害薬)(例えば、オマパトリラトおよびゲモパトリラト)および硝酸塩が挙げられる。]
[0093] 本発明の化合物と併用される好適な抗血小板薬の例としては、GPIIb/IIIa遮断薬(例えば、アブシキシマブ、エプチフィバチド、チロフィバン)、P2Y12拮抗薬(例えば、クロピドグレル、チクロピジン、CS−747)、トロンボキサン受容体拮抗薬(例えばイフェトロバン)、アスピリン、およびアスピリンを含むか、または含まないPDE−III阻害薬(例えばジピリダモール)が挙げられる。]
[0094] 本発明の化合物と併用される好適な強心配糖体としては、ジギタリスおよびウアバインが挙げられる。]
[0095] 本発明の化合物と併用される好適なコレステロール/脂肪低下薬の例としては、HMG−CoA還元酵素阻害薬[例えば、プラバスタチンロバスタチン、アトルバスタチン、シムバスタチン、NK−104(a.k.a.イタバスタチンまたはビタバスタチンまたはニスバスタチン)およびZD−4522(a.k.a.ロスバスタチンまたはアタバスタチンまたはビサスタチン)]、スクアレン合成酵素阻害薬、フィブラート、胆汁酸封鎖剤、ACAT阻害薬、MTP阻害薬、リポオキシゲナーゼ阻害薬、コレステロール吸収阻害薬およびコレステロールエステル移動タンパク質阻害薬(例えばCP−529414)が挙げられる。]
[0096] 本発明の化合物と併用される好適なミネラルコルチコイド受容体拮抗薬の例としては、スピロノラクトンおよびエプレリノンが挙げられる。]
[0097] 本発明の化合物と併用される好適なホスホジエステラーゼ阻害薬の例としては、シロスタゾールなどのPDE III阻害薬およびシルデナフィルなどのPDE V阻害薬が挙げられる。]
[0098] 本発明の化合物と併用される好適な甲状腺模倣薬の例としては、チロトロピン、ポリチロイド、KB−130015およびドロネダロンが挙げられる。]
[0099] 本発明の化合物と併用される好適なタンパク質同化薬の例としては、テストステロンおよびSARMが挙げられる。]
[0100] 本発明の化合物と併用される好適なHIVまたはAIDS治療薬の例としては、硫酸インジナビル、サキナビル、メシル酸サキナビル、アムプレナビル、リトナビル、ロピナビル、リトナビル/ロピナビルの組合せ、ラミブジン、ジドブジン、ラミブジン/ジドブジンの組合せ、ザルシタビン、ジダノシン、スタブジンおよび酢酸メゲステロールが挙げられる。]
[0101] 本発明の化合物と併用されるアルツハイマー病および認知障害の治療のための好適な治療薬の例としては、ドネペジル、タクリン、レバスチグミン、5HT6、γ分泌阻害薬、β分泌阻害薬、SKチャネル遮断薬、マキシ−K遮断薬およびKCNQ遮断薬が挙げられる。]
[0102] 本発明の化合物と併用される睡眠障害の治療のための好適な治療薬の例としては、メラトニン類似体、メラトニン受容体拮抗薬、ML1B作動薬およびGABA/NMDA受容体拮抗薬が挙げられる。]
[0103] 本発明の化合物と併用される好適な抗増殖薬の例としては、シクロスポリンA、タキソール、FK506およびアドリアマイシンが挙げられる。]
[0104] 本発明の化合物と併用される好適な抗腫瘍薬の例としては、タキソール、アドリアマイシン、エポチロン、シスプラチンおよびカルボプラチンが挙げられる。]
[0105] 本発明の化合物と併用される好適な選択的エストロゲン受容体モジュレータの例としては、タモキシフェンおよびラロキシフェンが挙げられる。]
[0106] 本発明の化合物と併用される好適な選択的アンドロゲン受容体モジュレータの例としては、Edwards,J.P.et al.,Bio.Med.Chem.Let.,9,1003−1008(1999)およびHamann,L.G.et al.,J.Med.Chem.,12,210−212(1999)に開示されているものなどが挙げられる。]
[0107] 本発明の化合物と併用される好適なビスホスホネートの例としては、MK−217(アレンドロネート)が挙げられる。]
[0108] 上記他の治療薬は、本発明の化合物と併用される場合、例えば、医師用卓上参考書(Physicians’Desk Reference(PDR))に指定されている量で使用されるか、あるいは当業者によって決定され得る。]
[0109] 好適な実施形態において、本発明の化合物は、さらなる薬理活性物質として、エンドカナビノイド受容体拮抗薬、好ましくはCB1受容体拮抗薬、最も好ましくはリモナバント(1H−ピラゾール−3−カルボキサミド、5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−N−1−ピペリジニル−、一塩酸塩;CAS登録番号:158681−13−1;SR−141716A;米国特許第5,624,941号)を含み、本発明の化合物としてGHS−R拮抗薬を含む医薬品の形で前記生理的および/または病態生理的状態の治療および/または予防に使用される。]
[0110] 別の好適な実施形態において、本発明の化合物は、医薬品の形で前記生理的および/または病態生理的状態の治療および/または予防に使用され、該医薬品は、少なくとも1つのさらなる薬理活性物質とともに、治療の前および/または最中および/または後に投与され、該さらなる薬理活性物質は、エンドカナビノイド受容体拮抗薬、好ましくはCB1受容体拮抗薬、最も好ましくはリモナバント(1H−ピラゾール−3−カルボキサミド、5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−N−1−ピペリジニル−、一塩酸塩;CAS登録番号:158681−13−1;SR−141716A;米国特許第5,624,941号)を含み、本発明の化合物はGHS−R拮抗薬である。]
[0111] 本発明の化合物を既知の方法で投与することができる。投与の経路は、それにより、活性化合物を適切なまたは所望の作用部位に作用的に輸送する任意の経路、例えば、経口または非経口、特に局所、経皮、肺、直腸、膣内、鼻もしくは腸管外経路、または移植によるものであってよい。]
[0112] 本発明の化合物は、投与することが可能であり、薬学的に許容される担体または希釈剤と適宜混合される形態に変換される。好適な賦形剤および担体は、例えば、Ullman’s Encyclopedia of Technical Chemistry,Vol.4,(1953),1−39;Journal of Pharmaceutical Sciences,Vol.52(1963),918 et seq.;H.v.Czetsch−Lindenwald,"Hilfsstoffe fuer Pharmazie and angrenzende Gebiete";Pharm.Ind.2,1961,72 et seq.;Dr.H.P.Fiedler,"Lexikon der Hilfsstoffe fuer Pharmazie,Kosmetik and Angrenzende Gebiete",Cantor KG,Aulendorf in Wuerttemberg,1971に記載されている。]
[0113] 経口投与を、例えば、錠剤、カプセル、ゲルカプセル、糖衣錠、顆粒もしくは粉末などの固体形態のみならず、飲料溶液の形で行うことができる。本発明の化合物を、経口投与のために、既知で通常使用されている生理学的に許容される賦形剤および担体、例えば、アラビアゴム、タルク、デンプン、糖、例えばマンニトール、メチルセルロース、ラクトース、ゼラチン、表面活性剤、ステアリン酸マグネシウム、シクロデキストリン、水性もしくは非水性担体、希釈剤、分散剤、乳化剤、潤滑剤、防腐剤および香料(精油)と組み合わせることができる。本発明の化合物を微小粒子、例えばナノ粒子、組成物に分散することもできる。]
[0114] 非経口投与を、例えば、無菌水溶液または油性溶液、懸濁液またはエマルジョンの静脈内、皮下、筋肉内注射によって、あるいは移植によって、または軟膏、クリームもしくは坐薬によって行うことができる。持続放出形態としての投与も適宜可能である。移植は、不活性材料、例えば生分解性ポリマー、またはシリコーンゴムなどの合成シリコーンを含むことができる。膣内投与は、例えば、膣内リングによって可能である。子宮内投与は、例えば、隔膜壁または他の好適な子宮内デバイスによって可能である。特にこの目的に好適な製剤および/または例えば貼付剤などの好適な手段によって、さらに経皮投与が実施される。]
[0115] 投与量は、生理的および/または病態生理的状態のタイプおよび/または重度、投与形態、治療する被験体の年齢、性別、体重および鋭敏性に応じて広範囲内で異なり得る。本発明の化合物および/またはさらなる薬理活性物質の「薬理有効量」を決定することは当業者の能力の範囲内である。単一投与量または複数の個別投与量で投与を行うことができる。]
[0116] 好適な単位投与量は、例えば、患者の体重1kg当たり0.001mg〜100mgの活性成分、すなわち本発明の少なくとも1つの化合物および適宜少なくとも1つのさらなる薬理活性物質である。]
[0117] 別の態様において、本発明は、化合物1、2、3、4、5、6、7、8、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87および/または化合物88からなる群から選択される少なくとも1つのトリアゾール化合物の薬理活性量を含む医薬組成物に関する。]
[0118] さらなる態様において、当該医薬組成物は、少なくとも1つの医薬として許容し得る担体および/または賦形剤をさらに含むことができ、かつ/または少なくとも1つのさらなる薬理活性物質を含むことができる。]
[0119] 好適な実施形態において、当該さらなる薬理活性物質は、エンドカナビノイド受容体拮抗薬、好ましくはCB1受容体拮抗薬、最も好ましくはリモナバント[1H−ピラゾール−3−カルボキサミド、5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−N−1−ピペリジニル−、一塩酸塩]である。]
[0120] 本発明の医薬組成物に関して、以上に挙げられているトリアゾール化合物の少なくとも1つは、特に好ましくは、経口投与を可能にする投与形態にて薬理有効量、好ましくは単位投与量、例えば前記単位投与量で存在する。また、本発明の化合物の可能な用途および投与に関連して既に記載したものを参照することができる。]
[0121] 別の態様において、本発明は、以上に示されている本発明の少なくとも1つの化合物または以上に示されている本発明の少なくとも1つの医薬組成物を含む医薬品に関する。]
[0122] 別の態様において、本発明は、「急性疲労症候群および選択手術後の筋肉減少、脂肪生成、脂肪症、加齢胸腺機能低下、高齢者の加齢機能低下(「ARFD」)、コンパニオンアニマルの老化障害、アルツハイマー病、(例えば悪液質または老化に伴う)食欲不振;不安、血圧(低下)、体重増加/減少、骨折修復(促進)、骨再形成刺激、癌またはAIDSなどの慢性疾患による悪液質およびタンパク質減少、(例えば、弁膜症、心筋梗塞、心臓肥大または鬱血性心不全に伴う)心機能不全、心筋症、軟骨成長刺激、肺機能不全およびベンチレーター依存に関連する異化作用障害、グルココルチコイドの異化副作用、老化の異化状態、(抗鬱薬に関連する)中枢神経系障害、慢性透析、慢性疲労症候群(CFS)、(例えば、認知症、アルツハイマー病における)認知機能向上、複雑骨折(例えば仮骨延長法)、移植に伴う合併症、鬱血性心不全(単独/コルチコトロピン放出因子拮抗薬との組合せ)、クローン病および潰瘍性大腸炎、クッシング症候群、認知症、鬱病、エネルギーバランスの短期、中期および/または長期調節、食物摂取の短期、中期および/または長期調節(刺激および/または阻害)、(例えば高齢者の)虚弱、胃切除(グレリン補充療法)、胃手術後イレウス、血糖コントロール向上、高齢者の成長ホルモン放出刺激、ストレス患者の成長ホルモン交換、家畜の成長促進、プラーダーヴィリ症候群およびターナー症候群に伴う成長遅延、クローン病に関連する成長遅延、成長遅延、髪/爪成長維持、股関節骨折、空腹、副腎皮質ホルモン過剰症、脾島細胞症を含む高インスリン血症、低体温症、T4/T8細胞比が低下した個体における免疫不全、ワクチン接種に対する免疫応答向上、コンパニオンアニマルにおける免疫系刺激、免疫系刺激、免疫抑制患者における免疫抑制、炎症または炎症効果、炎症性腸疾患、心臓におけるインスリン抵抗性、2型糖尿病患者におけるインスリン抵抗性、NIDDMを含むインスリン抵抗性、糖尿病、I型糖尿病、II型糖尿病、子宮内成長遅延、過敏性腸症候群、(例えばHIV誘発)脂肪異栄養症、代謝恒常性維持、家畜の産乳量増加、筋肉量/強度増大、筋肉運動向上、筋肉強度向上、高齢者における筋肉強度/機能維持、筋萎縮症、(例えば高齢者における)筋骨格障害、ヌーナン症候群、肥満および肥満に伴う成長遅延、骨芽細胞刺激、骨軟骨異形成症、骨粗鬆症、排卵誘発(補助療法)、成長ホルモン欠乏症の子供を含む生理学的低身長症、手術後イレウス、大手術/外傷後の蛋白異化反応の減衰、タンパク質キナーゼB活性増強、心理社会的剥奪、肺機能障害およびベンチレーター依存、肺機能向上、拍動性成長ホルモン放出誘発、火傷患者の回復および火傷患者の入院期間の短縮(加速)、成長遅延に起因する腎不全および機能不全、虚弱高齢者の腎恒常性維持、筋肉減少症、統合失調症、感覚機能維持(例えば、聴覚、視覚、嗅覚および味覚)、短腸症候群、慢性疾患に伴う短身長症、骨系統疾患、皮膚厚維持、睡眠障害、睡眠質向上、血小板減少、胸腺発生刺激、歯修復または成長、腫瘍細胞増殖、心室機能不全または再灌流事象、AIDS関連消耗、慢性肝臓疾患関連消耗、慢性閉塞性肺疾患(COPD)関連消耗、多発性硬化症または他の神経変性障害に関連する消耗、骨折に付随する消耗、ヒツジにおける羊毛成長刺激、癒傷(促進)、癒傷遅延」からなる群から選択される生理的および/または病態生理的状態の予防または治療に使用される、上記の本発明の少なくとも1つの化合物または上記の本発明の少なくとも1つの医薬組成物を含む医薬品に関する。]
[0123] 好適な実施形態において、それらの生理的および/または病態生理的状態は、「成長遅延、悪液質、エネルギーバランスの短期、中期および/または長期調節;食物摂取の短期、中期および/または長期調節(刺激および/または阻害);脂肪生成、脂肪症および/または肥満;体重増加および/または減少;糖尿病、I型糖尿病、II型糖尿病、腫瘍細胞増殖;炎症、炎症効果、胃手術後イレウス、手術後イレウスおよび/または胃切除(グレリン補充療法)」からなる群から選択される。]
[0124] 本発明の化合物は、Chem Draw Ultra 8ソフトウェア(CambridgeSoft Corporation(米国ケンブリッジ))を使用して、図示の公式から命名された。]
[0125] 引用されているすべての参考文献、それらの内容全体が参考として本明細書で援用される。本発明を以下の実施例によってより詳細に説明するが、本発明はそれらに限定されない。]
[0126] 実施例
I)本発明の選択された化合物の合成および物理化学的特徴付け
本発明の化合物を以下の合成スキームに従って合成した。]
[0127] 4位がモノメトキシベンジルで置換された1,2,4−トリアゾールの合成]
[0128] 4位が2,4−ジメトキシベンジルで置換された1,2,4−トリアゾールの合成]
[0129] 4位が1−ナフチルメチルで置換された1,2,4−トリアゾールの合成]
[0130] ヒドラジドの調製のための一般手順
ヒドラジドが市販されていない場合、それらを、以下に記載されているように対応するエステルを介して2段階で合成した。]
[0131] エステルの調製
1.0当量のカルボン酸をアセトニトリル(0.5mol/L)に溶解した。次いで、1.2当量のDBUおよび5.0当量のヨウ化メチルを撹拌下で連続的に滴加した。還流下で8時間後に、溶媒を真空中で除去した。残渣をジクロロメタンで希釈し、硫酸水素カリウム水溶液(1M)、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液および塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中で除去して、対応するエステルを無色油として得た。]
[0132] 3−フェニルプロパン酸メチル。3.7g(84%)]
[0133] 3−(1H−インドール−3−イル)プロパン酸メチル。4.0g(94%)]
[0134] 4−(1H−インドール−3−イル)ブタン酸メチル。0.69g(52%)]
[0135] ヒドラジドの調製
1.0当量の対応するエステルおよび10.0当量のヒドラジン一水和物をエタノール(0.3mol/L)に溶解させた。該混合物を還流させながら終夜撹拌した。次いで、溶媒を真空中で除去し、残渣を低温ジエチルエーテルで洗浄し、真空中で乾燥させて、対応するヒドラジドを白色粉末として得た。]
[0136] 3−フェニルプロパンヒドラジド。3.3g(91%)]
[0137] 3−(1H−インドール−3−イル)プロパンヒドラジド。3.1g(76%)]
[0138] 4−(1H−インドール−3−イル)ブタンヒドラジド。1.0g(90%)]
[0139] チオアミドTAの調製のための一般手順
DCMの溶液に、アミン(1.0当量)、Boc−D−Trp(1.0当量)、NMM(2.2当量)およびBOP(1.0当量)を連続的に添加した。室温で1時間撹拌した後、該混合物真空中で濃縮し、ジクロロメタンで溶解させた。有機層を1MのKHSO4の水溶液、飽和NaHCO3および塩水で連続的に洗浄した。次いで、有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、アミドAを得て、それを精製することなく使用した。DMFまたはTHF(10mmol/mL)中1.0当量のアミドAに対して、ローソン試薬(0.5当量)を添加した。反応物を2時間にわたって85℃まで加熱し、次いで真空中で濃縮した。AcOEt/ヘキサン3/7の混合物を溶離剤としてシリカゲル上クロマトグラフィーによって残渣を精製した。チオアミドTAを白色粉末として得た(2段階にわたって収率35〜70%)。]
[0140] Boc−D−Trpおよび4−メトキシベンジルアミンから得られたtert−ブチル(R)−1−(4−メトキシベンジルチオカルバモイル)−2−(1H−インドール−3−イル)エチルカルバメート(TA1)。4.4g(83%)]
[0141] Boc−D−Trpおよび2,4−ジメトキシベンジルアミンから得られたtert−ブチル(R)−1−(2,4−ジメトキシベンジルチオカルバモイル)−2−(1H−インドール−3−イル)エチルカルバメート(TA2)。7.42g、96%]
[0142] Boc−D−Trpおよび(ナフタレン−1−イル)メタンアミンから得られたtert−ブチル(R)−1−((ナフタレン−1−イル)メチルチオカルバモイル)−2−(1H−インドール−3−イル)エチルカルバメート(TA3)。10.1g、73%]
[0143] トリアゾールの調製のための一般手順
5mLのジクロロメタン(10mmol/mL)中1.0当量のチオアミドTAの溶液に対して、2.0当量のヒドラジド、次いで2当量の安息香酸銀および3当量の酢酸を室温で添加した。終夜撹拌した後、該混合物を真空中で濃縮して黒色油を得て、それを最小量のジクロロメタンで希釈した。AcOEt/MeOH(100/0〜90/10)の混合物を溶離剤とするシリカゲル上クロマトグラフィーによって残渣を精製した。所望の化合物を白色粉末として得た(収率40〜80%の範囲)。]
[0144] (R)−tert−ブチル1−(4−(4−メトキシベンジル)−5−フェネチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−2−(1H−インドール−3−イル)エチルカルバメート(TP1)
3.06gのTA1(6.95mmol)および2.29gのフェニル酢酸ヒドラジド(13.9mmol)を最小量のジクロロメタンで希釈した。次いで、3.18gの安息香酸銀(13.9mmol)を添加した直後に、1.19mlの酢酸(20.55mmol)を添加した。該混合物を室温で終夜撹拌した。減圧下で溶媒を蒸留して黒色油を得て、それを最小量のジクロロメタンで希釈した。酢酸エチル/MeOH(100/0〜90/10)で溶離するシリカゲル上フラッシュクロマトグラフィーによって残渣を精製して、2.8gのトリアゾールを白色固体として得た。
LC/MS=552.1;収率:73%]
[0145] TA1および3−(1H−インドール−3−イル)プロパンヒドラジドから得られた(R)−tert−ブチル1−(5−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(4−メトキシベンジル)−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−2−(1H−インドール−3−イル)エチルカルバメート(TI1)。1.4g(62%)]
[0146] TA2およびフェニル酢酸ヒドラジドから得られた(R)−tert−ブチル1−(4−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−フェネチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−2−(1H−インドール−3−イル)エチルカルバメート(TP2)。2.2g(65%)]
[0147] TA2および3−(1H−インドール−3−イル)プロパンヒドラジドから得られた(R)−tert−ブチル1−(5−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2,4−ジメトキシベンジル)−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−2−(1H−インドール−3−イル)エチルカルバメート(TI2)。1.2g(60%)]
[0148] tert−ブチル(R)−2−(1H−インドール−3−イル)−1−(4−((ナフタレン−1−イル)メチル)−5−フェネチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)エチルカルバメート(TP3)
2.5gのTA3(5.45mmol)および1.79gのフェニル酢酸ヒドラジド(10.9mmol)を最小量のジクロロメタンで希釈した。次いで、2.49gの安息香酸銀(10.9mmol)を添加した直後に、0.93mlの酢酸(16.35mmol)を添加した。該混合物を室温で終夜撹拌した。減圧下で溶媒を蒸留して黒色油を得て、それを最小量のジクロロメタンで希釈した。ヘキサン/酢酸エチル/MeOH(8/2/0〜0/95/5)で溶離するシリカゲル上フラッシュクロマトグラフィーによって残渣を精製して、2.70gのトリアゾールを白色固体として得た。
MS(ES),m/z:572.2[M+H]+。]
[0149] TA3および3−(1H−インドール−3−イル)プロパンヒドラジドから得られたtert−ブチル(R)−1−(5−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−4−((ナフタレン−1−イル)メチル)−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−2−(1H−インドール−3−イル)エチルカルバメート(TI3)。収率40%]
[0150] 最終化合物の調製のための一般手順
先述の化合物のBoc保護基を、AcOEt/HClの溶液(4M)を用いて室温で1時間にわたって除去した。次いで、該混合物を真空中で濃縮し、MeOHで希釈し、真空中で数回濃縮した。次いで、残渣をDCM中にて対応する酸(1.1当量)とBOP(1.1当量)およびNMM(2.2当量)の存在下で2時間にわたってカップリングさせた。次いで、該混合物を真空中で濃縮し、残渣をAcOEtに溶解させた。有機層を1MのKHSO4の水溶液、飽和NaHCO3および塩水で連続的に洗浄した。次いで、有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して所望の化合物を得て、それを必要であれば既に記載したように、4MのAcOEt/HClで処理した。水/アセトニトリル/TFA0.1%勾配を使用して、C18カラム上分取りHPLCによって最終化合物を精製した(3段階にわたって収率約50%)。]
[0151] 以下の化合物を上記合成スキームによって合成し、物理化学的に特徴付けた。]
[0152] 化合物2:]
[0153] 化合物3:]
[0154] 化合物4:]
[0155] 化合物6:]
[0156] 化合物7:]
[0157] 化合物12:]
[0158] 化合物13:]
[0159] 化合物15:]
[0160] 化合物16:]
[0161] 化合物17:]
[0162] 化合物18:]
[0163] 化合物19:]
[0164] 化合物20:]
[0165] 化合物21:]
[0166] 化合物22:]
[0167] 化合物23:]
[0168] 化合物29:]
[0169] 化合物30:]
[0170] 化合物31:]
[0171] 化合物32:]
[0172] 化合物33:]
[0173] 化合物34:]
[0174] 化合物35:]
[0175] 化合物36:]
[0176] 化合物37:]
[0177] 化合物38:]
[0178] 化合物39:]
[0179] 化合物40:]
[0180] 化合物43:]
[0181] 化合物44:]
[0182] 化合物45:]
[0183] 化合物46:]
[0184] 化合物47:]
[0185] 化合物48:]
[0186] 化合物49:]
[0187] 化合物50:]
[0188] 化合物51:]
[0189] 化合物52:]
[0190] 化合物53:]
[0191] 化合物54:]
[0192] 第1表は、さらなる1,2,4−トリアゾール誘導体ならびにそれらのESI質量分析データを示す。]
[0193] II)GHS−R 1a受容体−リガンド結合アッセイ(形質移入されたLLCPK−1細胞からの膜調製)
GHS−R 1a受容体結合/親和性試験を(Guerlavais er al.,J.Med.Chem.2003,46:1191−1203)に従って実施した。]
[0194] ヒトGHS−R 1acDNAが過渡的に形質移入されたブタ腎臓(ECACCNo.86121112)(10μgのタンパク質)〜最初に誘導された腎臓上皮細胞系であるLLCPK−1細胞からの単離血漿膜(Guerlavasisら、J.Med.Chem.2003,46:1191−1203)を、競合化合物(本発明の化合物)の存在下または不在下で、60pM125I−His9−グレリン(Amersham)とともに、均質化緩衝剤HB[50mM Tris(pH7.3)、5mM MgCl2、2.5mMのEDTA、および30μg/mLバシトラン(Sigma)]中にて25℃(定常状態)で60分間にわたってインキュベートした。]
[0195] ヒトGHS−R 1aに対する試験対象各化合物の結合親和性を、放射標識グレリンを濃度が増加する試験化合物(10-11M〜10-2M)と置き換えることによって測定した(各実験を3回ずつ実施した)。]
[0196] 過剰(10-6M)のグレリンを使用して非特異的結合を確定した。4mLの氷冷HBを添加することによって結合反応を停止した後、0.5%ポリエチレンイミンを予め染みこませたワットマンGP/Cフィルタで急激に濾過して、放射性リガンドのフィルタへの過剰結合を防止した。フィルタを3mLの氷冷洗浄緩衝液[50mMのトリス(pH7.3)、10mMのMgCl2、2.5mMのEDTAおよび0.015%(w/v)のX−100トリトン]で3回濯ぎ、膜に結合した放射能をガンマカウンター(Kontron Analytical Gamma Matic、自動ガンマカウントシステム)で測定した。]
[0197] 非線形回帰(PRISM3.0、Graph Pad San Diego、米国)を使用して、競合結合曲線をフィッティングすることにより、放射能標識グレリン結合を50%阻害するのに必要な試験化合物の濃度(IC50)を求めた。]
[0198] 以下の第2表に、選択された本発明の化合物について得られた結果を先行技術の例と比較して示す。示されているIC50値は、3回実施した少なくとも2つの独立した実験の平均値である。]
[0199] III)ヒトGHS−R 1aが形質移入されたCHO細胞を使用したin vitro細胞内カルシウム放出アッセイ
GHS受容体活性をモジュレートする本発明の化合物の能力を、ヒトGHS−R 1aが形質移入されたCHO細胞を採用するin vitro細胞内カルシウム放出アッセイによって評価した。]
[0200] 細胞内カルシウムの放出またはその阻害を、蛍光カルシウムインジケータアッセイ(FLIPR)およびFluo−4AMを使用して測定した。]
[0201] 電気穿孔法によってCHO細胞(CHO−KIチャイニーズハムスター卵巣細胞系、ATCCNo.CCL−61)にヒトGHS−R 1acDNAを過渡的に形質移入し、96ウェルの黒底プレートに接種した(Corning 3603)(80000細胞/ウェル)。製造者の説明書に従って、Easyject Optima Electroporator(Equibio)を使用して過渡的な形質移入を実施した。]
[0202] 形質移入細胞を、フェノールレッドを含まないダルベッコ変法イーグル培地で成長させ、加湿大気中37℃、5%CO2にて24時間にわたって、10%(v/v)の非必須アミノ酸、2nMのグルタミンおよびストレプトマイシン−ペニシリン(250μg/ml−250u/ml)(いずれもCambrexから購入)を補給した。]
[0203] インキュベーション後、形質移入細胞を150μlの緩衝液Aで洗浄し[ハンクス平衡塩類溶液(シグマH−6648)、0.5%(v/v)BSA(シグマA−7906)、20mMのCaCl2、2.5mMのプロベネシド(pH7.4、1MのNaOHに溶解)(シグマP−8761)]で洗浄し、次いで0.06%プルロン酸(分子プローブP−6867)をさらに含む緩衝液A(Fluo−4AMエステル充填を容易にする弱イオン洗浄剤)で調製された蛍光カルシウムインジケータFluo−4AM(10-6M)(Interchim UP72972)を充填した。(充填:120μl/mlのプルロン酸および1μMのFluo−4AMを含む緩衝液Aを細胞に1ウェル当たり100μl添加した。)]
[0204] Fluo−4AMを充填した後、形質移入細胞を37℃にて暗所で1時間インキュベートした。]
[0205] 試験対象化合物を10-6Mの濃度緩衝液Aに数回溶解させ、別の96ウェルプレート(Fisher Labosi A1210500)に分配した。]
[0206] インキュベーション後、過剰のFluo−4AMを除去し、100μlの緩衝液Aを室温で各ウェルに添加し、吸引によってそのまま除去した。次いで、これを繰り返してから、50μlの緩衝液Aを各ウェルに添加した。]
[0207] 形質移入細胞をさらに室温で30分間インキュベートして、細胞内Fluo−4AMエステルの脱エステル化を完了させた。]
[0208] 続いて、蛍光出力測定のために、両プレート、すなわち形質移入細胞を含む黒底プレートおよび試験対象化合物を含むマイクロタイタープレートを温度制御された(25℃)FlexStation装置(ベンチトップ走査型蛍光光度計Flex Station II、Molecular Devices、米国カリフォルニア州サニーベール)に仕込んだ。]
[0209] Fluo−4AMは、カルシウムを結合すると大きな蛍光強度の上昇を示すため、蛍光出力を細胞内カルシウム放出の比率測度としてそのまま使用することができる。]
[0210] 形質移入細胞からの基底蛍光出力を15秒間にわたって測定し、次いで50μlの試験対象化合物を、形質移入細胞を含むウェルに自動的に分配した。次いで、蛍光出力をさらに45秒間にわたって記録した。]
[0211] 励起および放射波長は、それぞれ485nmおよび525nmであった。試験対象化合物を含まないFluo−4AMが充填された形質移入細胞の基底蛍光強度は、800〜1200の任意単位の範囲で変動したのに対して、染料が充填された形質移入細胞の最大蛍光出力は、試験対象化合物とともにインキュベートすると、5000〜7000の任意単位の範囲で変動し、10-6Mのグレリンを含む染料充填形質移入細胞を刺激することによって達成される出力と等しかった。]
[0212] 各試験対象化合物について、それぞれの化合物を添加したときの蛍光出力の変化を、負の対照、すなわち形質移入細胞に緩衝液Aを50μlのみ添加して測定した基底蛍光出力と比較した。]
[0213] 各試験対象化合物がカルシウム放出をもたらす能力および程度を、基底レベル(0%)および1μMのグレリンを用いて達成された最大レベル(100%)と比較して決定した。]
[0214] GHS受容体作動薬として識別された試験対象化合物について、投与量応答曲線を使用してEC50およびKI値を求めた。]
[0215] GHS受容体拮抗薬として識別された試験対象化合物については、10-7Mのグレリン(準最大濃度)の存在下で、拮抗薬阻害曲線を使用して、IC50およびKb(拮抗薬解離定数)値を求めた。IC50値を、グレリンの最大応答を50%減少させるGHS受容体拮抗薬のモル濃度として計算した。チェング−プルソフ式(Lazareno S and Birdsall NJ,Trends Pharmacol Sci.1933,14(6):237−239)を使用してKb値を推定した。]
[0216] 第3表は、拮抗薬化合物の個々のKb値ならびに作動薬化合物の活性化率%およびEC50値を示す。]
权利要求:

請求項1
1,2,4−トリアゾール誘導体を製造する方法であって、(a)式(I)の化合物と溶媒中式(II)の化合物とを温度Taにてカップリング試薬および塩基の存在下で反応させて、式(III)の化合物を生成する(「ペプチドカップリングまたはアシル化」)工程と、(b)溶媒中式(III)の化合物とチオネート化試薬とを温度Tbで反応させて、式(IV)の化合物を生成する(「チオネート化」)工程と、(c)場合によって、式(V)の化合物と溶媒中ヒドラジンとを温度Tcで反応させて、式(VI)の化合物を生成する(「ヒドラジン分解」)工程と、(d)式(IV)の化合物と溶媒中式(VI)の化合物とを温度Tdにて銀化合物および酸の存在下で反応させて、式(VII)の化合物を生成する(「環化」)工程と、(e)溶媒中式(VII)の化合物を温度Teにて酸の存在下で反応させて、式(VIII)の化合物を生成する(「脱保護」)工程[式中、R1、R2は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルおよび/またはヘテロシクリルアルキル基において、「ハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−N3、−CN、−NR7R8、−OH、−NO2、アルキル、アリール、アリールアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−アリールアルキル」からなる群から独立して選択される3つまでの置換基で場合によって置換された「水素原子、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アリールアルキルスルホニル」からなる群から互いに独立して選択され;好ましくは、「ハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−N3、−CN、−NR7R8、−OH、−NO2、アルキル、アリール、アリールアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−アリールアルキル」からなる群から独立して選択される3つまでの置換基で場合によって置換された「アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル」からなる群から選択され;R3、R4基の一方は水素原子であり、他方の基は、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルおよび/またはヘテロシクリルアルキル基において「ハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−N3、−CN、−NR7R8、−OH、−NO2、アルキル、アリール、アリールアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−アリールアルキル」からなる群から独立して選択される3つまでの置換基で場合によって置換された「水素原子、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、−アルキル−O−アリール、−アルキル−O−アリールアルキル、−アルキル−O−ヘテロアリール、−アルキル−O−ヘテロアリールアルキル、−アルキル−O−ヘテロシクリル、アルキル−O−ヘテロシクリルアルキル、−アルキル−CO−アリール、−アルキル−CO−アリールアルキル、−アルキル−CO−ヘテロアリール、−アルキル−CO−ヘテロアリールアルキル、−アルキル−CO−ヘテロシクリル、−アルキル−CO−ヘテロシクリルアルキル、−アルキル−C(O)O−アリール、−アルキル−C(O)O−アリールアルキル、−アルキル−C(O)O−ヘテロアリール、−アルキル−C(O)O−ヘテロアリールアルキル、−アルキル−C(O)O−ヘテロシクリル、−アルキル−C(O)O−ヘテロシクリルアルキル、−アルキル−CO−NH2、−アルキル−CO−OH、−アルキル−NH2、−アルキル−NH−C(NH)−NH2、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アリールアルキルスルホニル、アルキル−S−アルキル、アルキル−S−H」からなる群から選択され、好ましくは、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルおよび/またはヘテロシクリルアルキル基において「ハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−N3、−CN、−NR7R8、−OH、−NO2、アルキル、アリール、アリールアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−アリールアルキル」からなる群から独立して選択される3つまでの置換基で場合によって置換された「アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、−アルキル−O−アリール、−アルキル−O−アリールアルキル、−アルキル−O−ヘテロアリール、−アルキル−O−ヘテロアリールアルキル、−アルキル−O−ヘテロシクリル、アルキル−O−ヘテロシクリルアルキル、−アルキル−CO−アリール、−アルキル−CO−アリールアルキル、−アルキル−CO−ヘテロアリール、−アルキル−CO−ヘテロアリールアルキル、−アルキル−CO−ヘテロシクリル、−アルキル−CO−ヘテロシクリルアルキル、−アルキル−C(O)O−アリール、−アルキル−C(O)O−アリールアルキル、−アルキル−C(O)O−ヘテロアリール、−アルキル−C(O)O−ヘテロアリールアルキル、−アルキル−C(O)O−ヘテロシクリル、−アルキル−C(O)O−ヘテロシクリルアルキル、−アルキル−CO−NH2、−アルキル−CO−OH、−アルキル−NH2、−アルキル−NH−C(NH)−NH2」からなる群から選択され;R6は、「水素原子、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル」からなる群から選択され、好ましくは水素原子であり;R7、R8は、「水素原子、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル」からなる群から互いに独立して選択され、好ましくは水素原子であり;Pは、保護基であり、好ましくは、「Boc、Fmoc、Z、CBZ、Aloc、トリチル、アセチル、ベンジル」からなる群から選択され;mは、0、1または2であり、好ましくは0であり;*は、キラルであればRまたはS配置の炭素原子を指す]と、を含む方法。
請求項2
1,2,4−トリアゾール誘導体を製造する方法であって、(d)式(IV)の化合物と溶媒中式(VI)の化合物とを温度Tdにて銀化合物および酸の存在下で反応させて、式(VII)の化合物を生成する(「環化」)工程[式中、R1、R2、R3、R4、R6、R7、R8、P、mは、請求項1に記載の意味を有する]を含む方法。
請求項3
工程(e)の後に、(f)溶媒中式(VIII)の化合物を、カップリング試薬および塩基または還元試薬の存在下または不在下で温度Tfにて式(IX)の化合物と反応させて、式(X)の化合物を生成する(「R5導入」)工程と、(g)場合によって、溶媒中式(X)の化合物を温度Tgにて酸の存在下で反応させて、式(X)の脱保護化合物を生成する(「R5の脱保護」)工程[式中、R5は、「ハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−N3、−CN、−NR7R8、−OH、−NO2、アルキル、アリール、アリールアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−アリールアルキル」からなる群から独立して選択される3つまでの置換基で場合によって置換された「水素原子、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、−CO−アルキル、−CO−シクロアルキル、−CO−シクロアルキルアルキル、−CO−アリール、−CO−アリールアルキル、−CO−ヘテロアリール、−CO−ヘテロアリールアルキル、−CO−ヘテロシクリル、−CO−ヘテロシクリルアルキル、−CO−C*(R9R10)−NH2、−CO−CH2−C*(R9R10)−NH2、−CO−C*(R9R10)−CH2−NH2、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アリールアルキルスルホニル」からなる群から選択され;好ましくは、「ハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−N3、−CN、−NR7R8、−OH、−NO2、アルキル、アリール、アリールアルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−アリールアルキル」からなる群から独立して選択される3つまでの置換基で場合によって置換された「水素原子、−CO−アルキル、−CO−シクロアルキル、−CO−アリール、−CO−ヘテロアリール、−CO−アリールアルキル、−CO−ヘテロアリールアルキル、−CO−ヘテロシクリル、−CO−C*(R9R10)—NH2、−CO−CH2−C*(R9R10)—NH2、−CO−C*(R9R10)−CH2−NH2」からなる群から選択され;R9、R10は、「水素原子、アルキル、天然αアミノ酸側鎖、非天然αアミノ酸側鎖」からなる群から互いに独立して選択され、好ましくは、「水素原子、アルキル」からなる群から選択され;mは、0、1または2であり、好ましくは0であり;*は、キラルであればRまたはS配置の炭素原子を指す]と、を含む方法。
請求項4
工程(d)の銀化合物が、「銀塩、酢酸銀、安息香酸銀、酸化銀」からなる群から選択され、好ましくは安息香酸銀である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
請求項5
工程(a)および工程(f)のカップリング試薬が、「ヘキサフルオロリン酸塩ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス−(ジメチルアミノ)−ホスホニウム(BOP)、塩酸N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)、ヘキサフルオロリン酸2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(HBTU)」からなる群から互いに独立して選択され;工程(a)および工程(f)の塩基は、有機塩基であり、「N−メチル−モルホリン、ジイソプロピルエチルアミン」からなる群から互いに独立して選択され;工程(b)のチオネート化剤は、「ローソン試薬」からなる群から選択され;工程(d)、工程(e)および工程(g)の酸は、有機酸から互いに独立して選択され、好ましくは、「カルボン酸、トリフルオロ酢酸(TFA)、アニソールおよびチオアニソールの存在下のTFA、塩酸、酢酸」からなる群から選択され;工程(f)の還元試薬は、「NaBH3CN、NaBH4」からなる群から選択され;工程(a)〜(g)の溶媒は、有機溶媒であり、好ましくは、「ジクロロメタン(DCM)、アセトニトリル(ACN)、エタノール、テトラヒドロフラン(THF)、ジメチルエーテル(DME)、ジメチルホルムアミド(DMF)」からなる群から互いに独立して選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
請求項6
温度Taが、独立して室温(22℃±4℃)であり、温度Tbが、独立して75℃〜90℃、好ましくは80℃〜85℃であり、温度Tcが、独立して75℃〜90℃、好ましくは80℃〜85℃であり、温度Tdが、独立して室温(22℃±4℃)であり、温度Teが、独立して室温(22℃±4℃)であり、温度Tfが、独立して室温(22℃±4℃)であり、温度Tgが、独立して室温(22℃±4℃)である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
請求項7
以下の化合物からなる群から選択されるトリアゾール化合物。
請求項8
請求項7に記載の薬理活性量の少なくとも1つの化合物を含む、医薬組成物。
請求項9
活性成分が、患者の体重1kg当たり0.01mg〜100mgの単位投与量で存在する、請求項8に記載の医薬組成物。
請求項10
組成物が、少なくとも1つの薬学的に許容される担体および/または賦形剤をさらに含む、請求項8〜9のいずれか一項に記載の医薬組成物。
請求項11
少なくとも1つのさらなる薬理活性物質を含む、請求項8〜10のいずれか一項に記載の医薬組成物。
請求項12
さらなる薬理活性物質が、エンドカナビノイド受容体拮抗薬、好ましくはCB1受容体拮抗薬、最も好ましくはリモナバント[1H−ピラゾール−3−カルボキサミド、5−(4−クロロフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−N−1−ピペリジニル−、一塩酸塩]である、請求項11に記載の医薬組成物。
請求項13
請求項7に記載の少なくとも1つの化合物または請求項8〜12のいずれか一項に記載の少なくとも1つの医薬組成物を含む医薬品。
請求項14
「急性疲労症候群および選択手術後の筋肉減少、脂肪生成、脂肪症、加齢胸腺機能低下、高齢者の加齢機能低下(「ARFD」)、コンパニオンアニマルの老化障害、アルツハイマー病、(例えば悪液質または老化に伴う)食欲不振;不安、血圧(低下)、体重増加/減少、骨折修復(促進)、骨再形成刺激、癌またはAIDSなどの慢性疾患による悪液質およびタンパク質減少、(例えば、弁膜症、心筋梗塞、心臓肥大または鬱血性心不全に伴う)心機能不全、心筋症、軟骨成長刺激、肺機能不全およびベンチレーター依存に関連する異化作用障害、グルココルチコイドの異化副作用、老化の異化状態、(抗鬱薬に関連する)中枢神経系障害、慢性透析、慢性疲労症候群(CFS)、(例えば、認知症、アルツハイマー病における)認知機能向上、複雑骨折(例えば仮骨延長法)、移植に伴う合併症、鬱血性心不全(単独/コルチコトロピン放出因子拮抗薬との組合せ)、クローン病および潰瘍性大腸炎、クッシング症候群、認知症、鬱病、エネルギーバランスの短期、中期および/または長期調節、食物摂取の短期、中期および/または長期調節(刺激および/または阻害)、(例えば高齢者の)虚弱、胃切除(グレリン補充療法)、胃手術後イレウス、血糖コントロール向上、高齢者の成長ホルモン放出刺激、ストレス患者の成長ホルモン交換、家畜の成長促進、プラーダーヴィリ症候群およびターナー症候群に伴う成長遅延、クローン病に関連する成長遅延、成長遅延、髪/爪成長維持、股関節骨折、空腹、副腎皮質ホルモン過剰症、脾島細胞症を含む高インスリン血症、低体温症、T4/T8細胞比が低下した個体における免疫不全、ワクチン接種に対する免疫応答向上、コンパニオンアニマルにおける免疫系刺激、免疫系刺激、免疫抑制患者における免疫抑制、炎症または炎症効果、炎症性腸疾患、心臓におけるインスリン抵抗性、2型糖尿病患者におけるインスリン抵抗性、NIDDMを含むインスリン抵抗性、糖尿病、I型糖尿病、II型糖尿病、子宮内成長遅延、過敏性腸症候群、(例えばHIV誘発)脂肪異栄養症、代謝恒常性維持、家畜の産乳量増加、筋肉量/強度増大、筋肉運動向上、筋肉強度向上、高齢者における筋肉強度/機能維持、筋萎縮症、(例えば高齢者における)筋骨格障害、ヌーナン症候群、肥満および肥満に伴う成長遅延、骨芽細胞刺激、骨軟骨異形成症、骨粗鬆症、排卵誘発(補助療法)、成長ホルモン欠乏症の子供を含む生理学的低身長症、手術後イレウス、大手術/外傷後の蛋白異化反応の減衰、タンパク質キナーゼB活性増強、心理社会的剥奪、肺機能障害およびベンチレーター依存、肺機能向上、拍動性成長ホルモン放出誘発、火傷患者の回復および火傷患者の入院期間の短縮(加速)、成長遅延に起因する腎不全および機能不全、虚弱高齢者の腎恒常性維持、筋肉減少症、統合失調症、感覚機能維持(例えば、聴覚、視覚、嗅覚および味覚)、短腸症候群、慢性疾患に伴う短身長症、骨系統疾患、皮膚厚維持、睡眠障害、睡眠質向上、血小板減少、胸腺発生刺激、歯修復または成長、腫瘍細胞増殖、心室機能不全または再灌流事象、AIDS関連消耗、慢性肝臓疾患関連消耗、慢性閉塞性肺疾患(COPD)関連消耗、多発性硬化症または他の神経変性障害に関連する消耗、骨折に付随する消耗、ヒツジにおける羊毛成長刺激、癒傷(促進)、癒傷遅延」から選択される生理的および/または病態生理的状態の予防または治療に使用される、請求項7に記載の少なくとも1つの化合物、または請求項8〜12のいずれか一項に記載の少なくとも1つの医薬組成物を含む医薬品。
請求項15
生理的および/または病態生理的状態が、「成長遅延、悪液質、エネルギーバランスの短期、中期および/または長期調節;食物摂取の短期、中期および/または長期調節(刺激および/または阻害);脂肪生成、脂肪症および/または肥満;体重増加および/または減少;糖尿病、I型糖尿病、II型糖尿病、腫瘍細胞増殖;炎症、炎症効果、胃手術後イレウス、手術後イレウスおよび/または胃切除(グレリン補充療法)」からなる群から選択される、請求項14に記載の医薬品。
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同族专利:
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优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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